座っていたら腰が痛い方へ
皆さんこんにちは!吹田市にある自律神経症状専門の出張整体院「出張整体イマケン」の上村です!
本日もあなたの自立神経を乱す食や暮らしの問題を探り出し、腰痛や肩こり、頭痛を根本から改善するための情報をお伝えします。
まだまだ暑い日が続き、自宅で過ごす時間が長くなっているのではないでしょうか?自宅での時間が増えると、どうしても「座っている時間」が長くなってしまいます。そして、立ち上がった際、腰部に鈍痛のようなものを感じませんか?今日はそんな「座位保持による腰痛」について詳しく解説します。
目次
- ○ なぜ座っていると腰痛が起きやすいのか?
- ・首と腰は脊柱の形状上もともと負荷に弱い
- ・座位の方が立位よりも1.2倍負担が強い
- ○ なぜ人間だけが腰痛を訴えるのか?
- ・座位というのはそもそも不自然である
- ・腰痛とは社会現象である
- ○ 座位での腰痛は「認識」と「習慣」で変えられる
なぜ座っていると腰痛が起きやすいのか?
座っている時と立っている時では、明らかに座っている方が楽ですよね?しかし、ずっと座っていると腰痛が起きてしまいます。強い負荷をかけた結果、身体に痛みがでるのであれば納得がいきますが、安静とされる「座位」(座る)で腰痛が出るのはなぜでしょうか?今回はそんな疑問にお答えします。
首と腰は脊柱の形状上もともと負荷に弱い
まず考えておいて欲しいのは、人間が直立した2足歩行である以上、首と腰への負荷は避けられないということです。
なぜこんなことが起きるのかというと、脊柱の彎曲に原因があるとされます。脊柱は頭からお尻の骨盤まで伸びている「背骨」のことで、その形状は真っ直ぐにはなっておらず、2つのS字状となっています。
その中で、首(頚椎)と腰(腰椎)は、前側(お腹側)にカーブしており、脊椎の形状上、負荷に弱いとされています。ですので、首や腰の周りの筋肉は緊張し、脊柱を支えようとするのです。
しかしそんな緊張状態が続いていると、身体はもたなくなり、首回り(肩など)や腰に痛みが集中してしまうのです。
座位の方が立位よりも1.2倍負担が強い
信じがたいことですが、実は腰(腰椎)への負担だけで考えれば、座っているときの方が大きいと言われています。具体的にいうと、立位が100%だとして、座位は120%ほどと言われています。なぜこんなことが起きるのかというと、座位時における特徴的な脊柱の形状にあります。
座位をすると、どうしても腹部の力が抜け、猫背気味になりませんか?普通のイスなら意識して姿勢を維持している方もいるかもしれませんが、例えばソファやベッドの端など低い位置で座ることが多い方はどうでしょうか?
どうしても筋力を発揮しにくくなり、背中は丸くなり、脊柱の形状が変わってしまいます。この時に「脊柱の後弯」(後ろにカーブ)という状態を作ってしまっていることが、腰部に負担が増す原因です。
先ほど述べたように、腰椎は本来前弯(前にカーブ)しており、脊柱の安定を作っています。その姿勢自体も周りの筋緊張の側面を考えれば腰痛の原因になりうると上述しましたが、そもそも安定できない姿勢(脊柱の後弯)を維持するとどうなるのでしょうか?
腹部の圧(腹圧)が下がり、骨盤は開きやすくなり、下肢血流も滞り、何と言っても腰部の筋緊張が抜ける分、身体を支えるために靭帯や結合組織、インナーマッスルなどが常に緊張することになります。
そして、立ち上がる際に抜け切った腹圧では身体を支えられず、腰部痛みが出てしまうのです。
なぜ人間だけが腰痛を訴えるのか?
腰痛は今や国民病とまで言われ、全人口の80%ほどが一生のうちに1度は経験すると言われています。しかし、あなたは野生の動物が、人間のように腰痛で動きにくそうにしている姿を見たことがあるでしょうか?
その原因の1つに、「人間特有の姿勢」さらには今回のテーマである「座位」というものが関係しています。ここでは、人間特有の姿勢「座位」と腰痛の関係性について解説します。
座位というのはそもそも不自然である
あなたはしっかりと椅子に座ってご飯を食べる犬を見たことがあるでしょうか?あるいはソファで座って同じ姿勢を保ったままテレビをみるネコはどうでしょう?
もしかしたら躾の良いペットなら、そういう習慣がある場合もなくはないかもしれません。しかし、「人間のような姿勢で」という条件がつくと、ほぼ皆無なのではないでしょうか。
人間のように椅子に坐骨(骨盤の骨)をつけて座り、脊柱を真っ直ぐさせて、両手で自由に作業できる動物は、他に存在しないはずです。もしいるとしたらその動物の脳はもっと発達し、人間と同様な文明を築けるはずだからです。
結論をいうと、座位姿勢というのは、とても「不自然な姿勢」です。本来そんな姿勢で生活できるように動物は進化していないはずです。動物というのは例外なく「動く物」です。動くことで機能し、心身の働きは促進されます。それに合わせてホルモンは分泌され、栄養を必要とします。
人間もその歴史上の大半、400〜500万年前からずっと動き回り、狩をして生活をしていました。現代のような文明が発達し、椅子に座って食事をするなんて発想が生まれたのは、せいぜいここ数千年くらい話のはずです。そんな私たちが、椅子に座る姿勢、椅子に座る生活に、完全に順応できるでしょうか?
腰痛とは社会現象である
そんなことを言っても、原始人みたいな生活はできません。これからの時代、肉体労働は機械化され、私たちの生活はより「座りっぱなし」を避けられない状態となるでしょう。
つまり、座りっぱなしで起きる腰痛は社会全体で考える課題と捉えなければならないということです。しかし上述したように、一般的には座ることは立っていることよりも楽だという認識が強く、この問題の根深さが理解されないケースが多くなっています。
腰痛を持っている本人も「まさか座り続けて腰痛って」と、疑ってしまっているケースも多いです。なのであなたにはまず、座り続けると立っている時より腰椎への負担が強いことを、しっかりと認識して生活してほしいです。
そして、20分ほどに1度くらいは必ず立ち上がって動いたりすることで、腰椎への圧を分散させる習慣を身につけてほしいです。
座位での腰痛は「認識」と「習慣」で変えられる
座位で腰痛が出て来る人のお話を聞くと、「仕事が忙しいから」とか「家にずっといるから」という話をよく聞きます。しかし、その中で具体的に「座っている時間が長いから」という風に考えている人が少ないため、具体的な改善策に移せていない人が多いです。
座位保持で起きる腰痛の一部は、そんな「認識」と「習慣」で変えられます。今日の記事を参考に、座位継続時間を減らし、腰痛が少しでも改善することができれば嬉しく思います。
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